音楽をきっかけに出会った外国人の友達
私は現在27歳、ライターをしています。私が23歳の頃、アルバイトをしながらミュージシャンをしていた時代の話です。
音楽仲間に、アメリカ系の外国人の男性がいました。彼は私と同い年で、東京の飲食店で働きながら、夜は音楽をやっておりました。お互いにかなりフランクな間柄なため、恋愛の話からものすごい真面目な話まで、いろいろなことを赤裸々に話していました。
ある金曜日の夜、いつものようにバイトを終えて、都心のバーでその外国人のお友達とお酒を飲んでいました。そのバーでは顔馴染みのマスターがDJをやっていて、お酒とともに、フロアーに見合った音楽や有線を流してくれます。外国の安全なクラブのイメージでしょうか。
お酒とフロアの音楽が調和してすごくいい空間でした。そしてお酒がすすんできたころ、外国人の彼は、突然目をキラキラにして、「実は、好きな人がいるんだ、、」と告白し、写真を見せてくれました。その写真を見ると、職場にいるアジア系の女性が写っています。どうやらアジアの雰囲気の女性が好きなようです。
彼は、彼女が可愛くて仕事にならないと、かなりストレートに話しておりました。そんな話をしていてついついお酒が進み、気が付くといつのまにか深夜になっていました。私たちは「そろそろ次のお店にいこうか」と話していました。
そんな時、店内のドアがひらき、終電を逃したのか、日本人の女性2人が来店して隣の席につきました。ポップな雰囲気の女子大学生でした。彼女たちが入ってきたため、私は少し緊張していました。しかし、外国人の彼は足早なフットワークで「一緒に飲もうよ！」と誘いました。
いきなり積極的に！
祖国でこういった状況に慣れているのか、ストレートであまりに軽快に話しかけるのでびっくりしました。
お酒を一緒に注文し、女性におすすめのお酒までガイドをしていました。そしてマスターにこんな音楽を流してほしいと注文していました。
彼があっという間に完全に女性の心をつかんでいて、もうビックリです。その後、私はシャイなため少し緊張しながらも、会話は盛り上がりました。女性側も、外国人男性という異色の雰囲気がはまったのか、とても打ち解けていました。
さっきまで、「好きな人がいるんだ、、」とおもむろに話す彼は、もうここにはいません。すこし片言の感じが場の雰囲気にマッチして、女子大生からもすごくモテていて、彼はテンションのめちゃくちゃ高い男に豹変していました。
そして宴もたけなわな頃、女子大生は友達の家にいくことになったそうで、帰る時間になりました。外国人の彼は、彼女たちの連絡先を躊躇なく聞き出しました。思い立つと本当に行動が早いです。その後、彼女たちにコートをかけ、お店の外まで送ってあげていました。
二人だけで店にもどると、「今の○○ちゃんは可愛かった！」と、2時間ぐらいその話題が続きました。「おまえももっとガンガン話せばよかったのに！」と片言でフィードバックをもらいました。
彼は「やっぱり日本人女性は可愛い！」と最後に話していて、日本人女性はモテるんだなぁと改めて感じました。
その後は特に進展はなく、彼は祖国へ戻ったのですが、お互いとても楽しい思い出になりました。外国人の男性が女性に上手にアプローチができるのは、才能のようで羨ましいと思います。私を含め、やっぱり日本人はシャイで奥手な人が多いイメージため、見習わなくてはいけないと思います。
日本人も彼らを見習わなくては
彼らが一体、どこでそのノウハウを習ったのかわかりませんが、非常にこなれていてスマートです。それがとても自然で、女性への配慮も上手でした。私も好きな女性やタイプな女性に積極的にいかなくては、と日々思います。
今から思い返すと、彼は、お店で女性と目が合った瞬間に「ハイ！」とジェスチャーをしていました。
日本ではお辞儀文化ですが、恋愛のみならず、仕事でも日常でも、フランクにチャーミングにもっとコミュニケーションをしていきたいですね。