ベトナムの珍習慣?

クスッ、ほっこり、外国人あるある話

ベトナムの珍習慣?

 

彼女からのお年玉

結婚しているベトナム人の嫁と交際している時の話です。当時彼女は26歳、私は24歳でした。初めて過ごした正月。二人で初詣に行ったり、初売りに行ったりしながら過ごしていました。

そんなこんなで、同棲していた家に帰った時に、「はい」と渡されたものを見て驚きました。なんと、交際しているだけの間柄だったのにも関わらず、お年玉を渡してきたのでした。

私は、まず何故そんなことをするのかを理解しようとする前に、目の前で何が起こっているのか分かりませんでした。「何これ?」と尋ねると「日本でもお金をあげる文化があるでしょう」と、日本のポチ袋に1万円が丁寧に折り入れてありました。

私は受け取るかどうか悩みました。まさか交際中の身の女性からお年玉をもらうとは思っておらず、私も準備していなかったからです。これでもしこの1万円を受け取るのであれば、私もお年玉を準備しなければいけないと思ったのですが、当時恥ずかしながら全くお金を持ち合わせていなかったからです。

しばらく考えた末に、そのお金はありがたく受け取りました。聞くところによると、ベトナムでは両親や祖父母に対してもお年玉をあげる習慣があるようで、相互で渡し合い、お互いの健康や幸せを願うようです。

生のベトナム文化

ベトナムの旧正月にベトナム行った際に、初めてその習慣を目の当たりにし、文化の違いに驚いた経験もあります。ベトナムの旧正月にてお年玉を渡し合っている時にも驚いた習慣がありました。両親からポチ袋をもらって開封してみると、中にはアメリカドルが入っているではありませんか。

聞くところによると、お母さんはアメリカドルにて貯蓄を行っているらしく、ドルの札束を持っていました。これもベトナムの習慣であり、あまり日本では見たことがない光景でしたが、ベトナムの通貨「ドン」は、通貨としての価値が弱く、インフレーションなどによる通貨崩壊を恐れてそのような貯蓄の方法が取られている場合もあるとのことでした。

これも発展途上国ならではのリスク管理として感心した記憶があります。日本のここが変だ、という話からすれば、日本人はとにかく初対面の他者を警戒しすぎる、と言われたことがあります。

ベトナム人は、外国人に対してシャイな面もありますが、仲良くなるのが日本人に比べて非常に早く、一緒に食事に行こうと言ったら友達がついてきて初対面でも長年の連れのように仲良く話せるというところは非常に違うところかと思います。

ベトナムでの外食で

また、日本のここが素敵であるという点を言えば、日本の衛生管理に対する考え方は非常に素晴らしいものがあると思います。ベトナムでは、衛生的な概念が日本に比べて低く、レストランに並べてある皿やお箸、スプーンなどは紙ナプキンなどで綺麗に拭く必要があるところもあります。

また、ベトナムでカフェに入店した際、喫煙したいと思ったのですが灰皿がなかったため、店員に「灰皿をください」とお願いしたのですが、「そんなものはないから、吸ったら床に捨ててください」と言われたことです。

確かにチェーン店でもなく、少しローカルな店だったことは間違いないですが、それでも飲食店内の床に捨ててくれとはっきり言われたことには正直、ためらいました。

また、ベトナムはバイクの国であり、国民の多くはバイクにて日常の移動を行っているのですが、店内にもバイクで堂々と侵入してきて店内に堂々と駐車して食事を始める姿を見て、「本当にそんなのでいいのか」と思うことも多々あります。

しかし、現地の人にとってはそれが当たり前のことであり、特に不思議なことではないところを見ると、日本という国の習慣は、いいのか悪いのか逆に分からなくなるような気分になりますね。