外国人のラーメンの食べ方

クスッ、ほっこり、外国人あるある話

外国人のラーメンの食べ方

ペルー人の男友達の話

私は海外に在住している30代の女性です。数年前の話になりますが、海外で学校に通っていた時の話です。男友達に、ペルー人で30代前半の人がいました。彼は、ペルーでは生物学者をしていたようです。

同じクラスで一緒に勉強していた彼は、どうやら日本の文化にとても興味があるようでした。休み時間や、なにかにつけて話しかけてきては日本の文化や生活について聞いてくるのです。日本の漫画カルチャーも根強く海外に浸透しているらしく、聞いた事のあるアニメの名前を何個も知っていましたし、時には日本の映画監督の名前も知っているようでした。そんな事もあり、だんだんと仲良くなっていきました。

その彼はずっと、日本食を食べたい、今度一緒に連れてってくれと何回も何回も言っていました。普段は午後まで授業があるのですが、その日はたまたま午前中で授業は終了。お昼ごはんがまだでした。当然のごとく、その彼が「お昼はどうするの?予定がないのなら一緒に何か食べに行こう。出来れば、日本食を食べてみたい。」と言うのです。特に断る理由もなかったのでそのまま一緒にランチに出かけました。

日本食に憧れている彼とランチに

お昼時ということもあり、どこもレストランは混雑していて、とても日本食のお店は見つかりませんでした。しょうがなくフードコートに行ってみると、なんとラーメン屋さんがあったのです。海外でも、『ジャパニーズヌードル』はとても有名のようで、さっそく注文することに。海外は醤油味のソイソース、それからミソ、とんこつ味が定番でよく見かける味です。それぞれ好きなフレーバーを選んで食べる事に。

でも彼はなかなか食べ始めず、ずっと話しかけてきます。わたしが『早く食べなよ?』といっても、『うん、大丈夫』といってなかなか食べ始めないのです。わたしの心の中では、話かけてこないでよ!話しかけられたら答えなきゃいけないから食べられないじゃん!麺が伸びちゃう!(彼、ごめんなさい笑)と思い、黙々とラーメンを食べるときの掟のごとく食べていました。実際、食べるのがかなりゆっくりなわたしですが、わたしが食べていたラーメンも半分以上なくなったぐらいで、やっと麺を数本ずつすくってパスタを食べるかのように、食べ始めたのです。

そしたら彼は『熱すぎて食べられないから、待ってた』との事。え〜!!!ラーメンは熱いうちに食べるのが美味しいのに、、、だから冷めるまで待ってたって事!?と思いつつ、相手の違う意見も尊重。どうやら箸の持ち方も知らない様子。こうやって持つんだよ、と教えてあげながら食べていたので、もうラーメンが運ばれてから、かるく20分は経っていたと思います。彼のラーメンを見ると、麺がスープを完全にすっていて、とても美味しくなさそうです。あちゃーと思いつつ、彼が美味しいって言っているのでまぁいいかと思い、そのまま食べるのを見守っていました。

日本には熱々料理が多いのかも

そういえば、日本はあつあつの料理が多いよな〜と考えさせられました。熱々のみそ汁、ラーメンやおでんにそばなどなど。反対に、欧米の食事は熱々ではなく、暖かいハンバーガー、ピザやポテトなどが多いよなぁと思いました。きっと日本で育った私達は小さい頃から熱々フードに馴れて口の中が鍛えられているんだろうな、という根拠のない結論を自分で出しつつ、文化が違うって面白い!と思ったエピソードです。

その彼から聞いた話なのですが、南米の国ペルーでは、オーダーした料理を全部食べても、もし美味しくないと感じたり、その料理を楽しめなかったら、基本的に料金は払わないのだそうです!そんなこと日本では絶対に出来ない!といったら、逆にそのことに驚かれました。本当にみんながそういう事をしているのがどうかはおいといて、自分の満足を常に優先しているカルチャーは私達、日本人も見習っていこうと思ったエピソードです。