アメリカ人の彼が京都旅行で驚いた日本のトイレの…

クスッ、ほっこり、外国人あるある話

アメリカ人の彼が京都旅行で驚いた日本のトイレの…

アメリカ人の彼氏と京都を旅行中に起こった出来事

神奈川県在住、パート勤務の30代女子です。これは5年ほど前にお付き合いしていたアメリカ人の彼とのエピソードです。

その出来事は一緒に京都に旅行している時に起こりました。
私は当時28歳くらいで、彼は9歳年上で建築の仕事をしており日本語は話せません。日本とアメリカの遠距離恋愛中でした。あるとき、彼が仕事の関係で京都に来たので、私も同行し、彼の仕事の空き時間に二人でデートしていました。

季節は夏、京都は耐え難いほどの暑さで、少し歩くだけでも汗が滝のように流れ、爽やかなデートとは無縁の状態でした。街を散策していた私たちは、少しお茶でも飲もうかと、京都らしくいい感じで古めかしい喫茶店を見つけて入りました。お店に入り、冷たい飲み物で喉を潤しながら会話していた途中で、彼はお手洗いに席を立ちました。

お手洗いは、私達が座っている席のすぐ真後ろにあり、彼はその中に入っていきました。と、次の瞬間、「Oh my god!!!」という彼の叫び声が店内に響きました。私は、彼がトイレに携帯でも落としたのかと思い、慌てて様子を見に行こうとすると、顔を真っ赤にしてとても興奮した様子の彼が出てきました。そして一言こう言ったのです。「トイレに入った瞬間に、便器のフタが自動で勝手に上がったよ!」と。

便器のフタが自動で上がることに驚いた彼

そうです、人が入るとセンサーが感知して自動でフタが開くタイプのトイレだったのです。その類のトイレはもう日本では驚きには値しないものだったので、「それがどうした」と思いましたが、「そんなの珍しくないよ」という説明する私に、彼は彼の携帯を私に持たせ、もう一度僕がトイレに入るからフタが自動で上がるところを後ろから撮影してくれと頼み、嬉々として入っていきました。

せっかくなので、それはもう、しっかりと撮影してあげました。なんならフタが上がる時はカメラをズームインさせて撮りました。最初は、そんなことで…と思いましたが、喜ぶ彼、自動で上がるトイレのフタを見比べてるうちに、なんと日本は誇れるものを作ったのだと感じ始めました。

確かにアメリカのトイレは、下は開いていて足は丸見え、下手すればドアの隙間から人も見えたりします。それに比べて日本のトイレは、自動で流れるし、自動で上がります。最高じゃないですか。

その後、彼はその動画を家族や友人に送り、自慢げにしていました。今となっては、そのトイレとトイレを取り付けた素敵な喫茶店に、彼に素敵なお土産話になるものを提供してくれたことを感謝しています。

そして彼はなんと、この日本滞在中に、某有名トイレ会社のウオシュレット付きの便座をアメリカの自宅に購入していました。日本で暮らす私ですら普通のトイレと毎日向き合って生きているのに、よっぽど印象的だったのでしょう。

彼から見ると、日本は面白いらしい

彼の言う、日本の面白いところは他にもあります。
ひとつは、ビールを注ぎ合うことだそうです。そして必ず注がれた方が、おっとっとと、ここまでと止めるけれども、注いでる方はまあまあと言いながら注ぎ続けること、そしてそれをさらにやりあうというのがとても面白いのだそうです。これは本当によく見る光景だし、自分もやってると思うので自然なことすぎて何も思わなかったのですが、そう言われて客観的に見直すと、たしかに面白いかもしれません。

あともう一つ、一緒に街を歩いていて彼が爆笑したことがあります。
街のレストランなどで、メニューが外に置いてあることがありますよね。そのメニューの中でよく、「ハーフ&ハーフ」と書かれているものがあります。その「ハーフ&ハーフ」が、彼から見ると面白くてたまらないのだそうです。例えば、チキンカレーとバターカレーのハーフ&ハーフと言われれば、私たちはどちらも少量ずつきて両方食べられると理解できます。しかし英語では、ハーフ&ハーフは「二つのものを混ぜる」などの意味があり、彼に言わせれば「どっちなんだい!混ぜちゃうのかい!」とツッコミを入れたくなるようです。

普段当たり前と思っている日常のことが、このように海外の方に楽しんでもらえれば、私達日本人も新しい気付きがあって楽しいのではないでしょうか。