外国人の温度感覚

クスッ、ほっこり、外国人あるある話

外国人の温度感覚

子供のお友達のパパ外国人

私は34歳の主婦です。数年前、子どもを幼稚園に送り迎えしていました頃の話です。
ある日、子どもを幼稚園にお迎えに行くと、ほぼ同世代のイギリス出身のお友達のパパと、たまたま玄関で一緒になりました。

その方は、いつも玄関で待っている子どもたちに声をかけてくれる人気者のパパです。そのときは冬だったのですが、なんとその方は半そでを着ておられました。

当然、挨拶に出ている園長先生をはじめ、お迎えの保護者のみなさんに「まあ、寒くありませんか?」と心配そうに声を掛けられていました。

ですが、「いいえ、私はこれくらいは全然寒くありません!」と明るい笑顔で答えておられました。私にとってはもうずいぶん寒い時期でしたが、感じ方も人それぞれだなとそれほど気を留めないでいました。

すると次の日、またイギリスのパパとお迎えの時間が重なりました。やっぱり今日も半そで姿です。しかもこの日は、雪が降っている日だったのにもかかわらず。

「あら、〇〇くんパパ、それじゃ寒いでしょう!?」と会う人それぞれに言われます。するとパパは青いTシャツを指さして、これ見て!と言わんばかりに「スーパーマンマーク」を主張!胸にSのマークがプリントされています。

スーパーマンのシャツで誇らしげな外国人パパ

でもそのマークがスーパーマンのマークだということが、日本人はあまりピンと来ていないようで、みんな「???」の表情です。耐えかねてか、パパのほうから「僕はスーパーマンですから、寒くないよ!」と説明してくれました。ようやく意味が通じて、周囲を笑わせてくれました。

ヨーロッパの冬は気温も低いでしょうから、日本の冬くらいどうってことないのでしょうか。それでも雪の日は見ているこちらが心配なくらいです。

そして、また別の日にお迎えでお会いした日のことです。スーパーマンTシャツでは、日本人にはピンと来ていないことがわかったようで、今度は「私は寒くありません」と日本語でど真ん中に印刷された白Tを着ておられました。

これには、さすがに誰も「あら寒くないの?」とは、声を掛けられません。でも思わず笑ってしまいました。毎回「寒くないの?」と言われるのが面倒だったのかもしれませんね。

それと同時にこんなデザインのTシャツどこで売っているんだろう!?ということと、良く見つけてきたなあと感心してしまいました。このデザインのTシャツが世の中にあるということは、寒い国から日本にいらっしゃる方の中では「あるある」なのかもしれません。

他にもある日本と外国の文化の違い

日本では寒いとそれだけで風邪を予防したり防寒したりするために、マスクまでして完全防備にします。聞いたお話では、ヨーロッパではよほど具合の悪いときしか、マスクをする習慣はないようで、日本人が予防や防寒のために日常的にマスクを使用している光景に驚いたそうです。

でもその分、日本の健康予防や衛生管理はしっかりしているので、外食する際や生鮮食品を買う際にも、安心できるところが日本のよいところとして写っているようです。

そういわれてみれば私も、ヨーロッパ旅行に行ったときにマスクをしていたら、すれ違う少年に後ろ指を刺されて笑われたことがありました。なんでだろうと思っていましたが、それくらい不自然なことだったのかもしれません。

他にも日本では温泉施設や銭湯に、「タトゥーをしている人は入浴禁止」とありますが、なぜかと聞かれたことがありました。聞いてきた方もタトゥーをしておられる方だったので、これには答えるのにとても苦労しました。

海外ではタトゥーもファッションの一部として認知されているので、本当に不思議だったようです。日本におけるタトゥーのニュアンスを説明するととても驚いていました。日本に観光に来て、温泉を楽しみにしていたのに、入ることができなかったという体験をお持ちの方もいるみたいです。