オヤジギャグ? 外国人にからかわれたのかしら。

クスッ、ほっこり、外国人あるある話

オヤジギャグ? 外国人にからかわれたのかしら。

ご近所の有名人、謎の外国人!?

忘れもしません、小学校の時の話です。私の小学校の近くには外国人の方が住んでいらっしゃいました。時々、かなりサドルの高い自転車を乗っていたのでみんなの注目を浴びていました。でも、誰かとおしゃべりしている様子は見かけたことがなかったです。

ただ、平日のお昼の時間帯に見かけることが多かったので、どんな仕事をしているのか、どこに勤めているのかとても不思議でした。身なりはいつもスーツ姿だし、綺麗にしているので、生活はできていたのだと思います。

いつでも自転車でうろうろしているので、大人の人たちは”日本を観察しているんだ。”とか、”スパイなのかもよ。”なんて言っていました。それくらい、不思議な存在だったのです。

でも、まぁ、私自身としては、外国の人なんて日本語がしゃべれるわけが無く、他の人と話せるほうがおかしいよなぁと思っていて、勝手なことばっかり言ってる大人の人たちの方が変じゃないのかなぁなんて思ってました。

初接触!

そんなある日のことです。その日も普段と変わらず、私は友達と一緒に学校から帰ろうとしていました。学校から出ると、その外国人の人が自転車を止めて、学校の前にいました。

学校を観察している感じがして、大人の人たちが”スパイかも?”なんて言ってた言葉が頭をよぎりました。私と友達はちょっと気になり、お互いに”どうする?”という感じで顔を見合わせましたが、気にせずに帰ろうということになり、通り過ぎようとしました。

すると、突然”こんにちは”と声をかけてきたのです。私も、一緒にいた友達も思いもよらぬことでびっくりしてしまいました。どうしていいか分からず、お互い、顔を見つめ合って、その場に立ちすくんでしまいました。するとまた”こんにちは。HELLO”と声をかけてきたのです。それで、私と友達は”HELLO”と答えました。

日本語を喋った!

すぐさまその外国人は、このHELLOに飛びつき”英語、しゃべれるのですか?”なんて上手な日本語で聞いたのです。日本語をしゃべれるなんてさらに私と友達はびっくりしました。誰かと話している様子は見たことがなかったので、日本語をしゃべれるとは思っていなかったのです。

逆に私たちも”え!しゃべれるの?なんで?”なんて言ってしまいました。すると”ちょっとだけね。私、日本語の勉強したいんです。”なんて、言うのです。
私も、友達も日本語がしゃべれるとわかり、ちょっと気が楽になりました。

また、突然彼は”How old are you?”と聞きました。
私も友達も、また英語に戻ってしまったことに戸惑いましたが、これくらいの質問なら答えられるので、”I’m ten.”と答えました。
その人は”TEN?といい目を見開き何度も”TEN!TEN!”と言うのです。
だから、私も友達も”Yes”と答えました。

すると外国の人はわたしたちに”10歳ね。”といいうなずくと”そう、あなたたち天才!!テンサイ、テンサイ”と大笑いするのです。
なんだか私たちはあまりの大声で笑うのであっけにとられていると、その人は急に何事もなかったように”See you!”と立ち去ってしまいました。

私たちはそこで取り残されたように、”今のは、なんやったのかな?”と話していました。
”テンと10とをかけてるってこと。””ということは、ジョークってこと?””え?オヤジギャグ??”なんて二人でいいながら帰りました。

さよならは突然に。。。

それから私も友達も、周りの人もその外国人を見かけることは無くなったのです。
あんなに日本語がしゃべれるなら、もっとみんなとしゃべってたらいいのになぁ。とか私たち二人とはなして、日本の小学生の英語レベルをチェックしたのかなぁとかも話したりしました。

それに、次にあったら、もう少ししゃべってみようと友達と話してたのに、何か気が抜けてしまいました。本当に狐につままれたような時間でした。