イケメンなのにアニメオタク!?ドイツ人とアニメについて朝まで語り合った話

クスッ、ほっこり、外国人あるある話

イケメンなのにアニメオタク!?ドイツ人とアニメについて朝まで語り合った話

出会いはシェアハウス

わたしは現在、32歳のアラサー男子でWEB制作の仕事をしています。今回書くお話は、わたしが25歳の頃NPO法人で福祉関係の仕事をしていたときの話。たまたま取れた1週間の休暇中に訪れた福岡県福岡市にあるシェアハウスにて、ドイツ人3人組の旅行客と知り合いました。

わたしは基本的に英語もドイツ語も喋れず、ドイツ人を目にして緊張していたのですが、彼らから流暢な日本語で話しかけられ打ち解けることが出来ました。彼らの歳はわたしより少し上の30代前半。普段はエンジニア職の仕事をしているとのことでした。

ビールを浴びるように飲みながらする話は、サッカーからアニメへ

シェアハウスにいる旅行客が集まってリビングで夕飯を食べている時、その場にいた人たちは酒を飲みながらサッカーの話で盛り上がっていました。わたしはお酒を飲めずサッカーに全く興味がなかったので、食卓の端の方で黙ってご飯を食べていました。

ご飯を食べながら彼らを見ていて気づいたこと。それは、ドイツ人はビールをとにかくたくさん飲むということ。500mlの缶ビールをガバガバと飲み、次々と開けていくではありませんか。まるでお茶を飲むような勢いで、ビールを消費している光景に圧倒されました。

そうこうして食事が終わり、サッカーの話が一通り終わったあと。今度は急に日本のアニメの話になりました。というのも、このドイツ人3人組はかなりのアニメオタクだったのです。

荷物がたくさん詰まっているリュックサックから、ドラゴンボールのフィギュアを取り出し、自慢げにわたしに見せてきました。ドラゴンボール世代で育ってきたわたしは、このアニメトークがきっかけでドイツ人たちと打ち解けて話せるようになっていきました。

彼らと会話をしていく中で、「日本のどのアニメがドイツでは人気なのか?」を聞いてみました。一位はやはりドラゴンボール。そして、次に「エヴァンゲリオン」が人気だと言うのです。てっきり「ONE PIECE」とかかなと予想していたわたしにとって、この返答には驚きました。

ドイツ人はエヴァンゲリオンの「綾波レイ」がお好き?!

話はすっかりエヴァンゲリオンの方で盛り上がり、アスカとレイのどちらが好きかという話になりました。わたしは断然アスカ派。しかし、ドイツ人3人組は全員が「綾波レイ派」でした。

正直悔しかったわたしは、なぜレイ派なのかを聞くことに。彼ら曰く、綾波レイの儚げなところがいいとのこと。ちなみに、ドイツ人の中で「マリ派」は一人もいませんでした。これには、少しだけ納得。

エヴァンゲリオンの話で盛り上がりつつ、彼らに「なぜ日本に旅行に来たのか」を聞いてみたところ「日本の秋葉原に憧れて来たんだ」という返答が返ってきました。彼らは、エヴァンゲリオンの他にも萌え系アニメが好きなようで、その萌えキャラのフィギュアを手に入れたいとのこと。やはり、秋葉原はオタクにとっての聖地なようです。

そして翌朝、ドイツ人3人組は秋葉原へ旅立った

楽しい時間はあっという間に過ぎ、旅行客それぞれがチェックアウトする時間になり、 わたしもドイツ人も行先が違うので、ここでお別れに。彼らはこれから秋葉原に行って、例の萌え系アニメのフィギュアを買いに行くとのことでした。

せっかく日本に来たのだから、秋葉原に行くのは外せないと言っていました。この時、わたしが思ったのは「日本のアニメは国境を越え、オタク仲間とはどんな話でも盛り上がれる」ということ。おそらく、わたしがアニメオタクでなかったら、彼らとはここまで打ち解けていなかったでしょう。

また、エヴァンゲリオンが好きだったからこそ、つながったご縁だとも思います。今現在、彼らがどこで何をして過ごしているのかは分からないけど、今日も元気に日本のアニメを楽しんでいることだけは確かなことだと思っています