中国人の笑える勘違い

クスッ、ほっこり、外国人あるある話

中国人の笑える勘違い

中国人の友人の携帯に来たメッセージ

私は事務員の29歳です。以前、工場で働いていた時に中国の女の子と友達になりました。私は当時25歳でその女の子は28歳でした。あるとき、私たちは買い物に出かけ、一緒にランチを食べていたのですが、彼女の携帯にラインが送られてきて、それをみた彼女は急に泣きそうな顔になり、私に助けを求めてきました。

あわててラインを見せてもらうと、それは私たちの共通の女友達Aちゃんからで、『女の子の日で死にそう、つらいよ!』と書かれています。私は戸惑ってしまいました。彼女はなぜ、この程度のことでこんなに泣きそうな顔をしているのでしょうか。ひょっとして、Aちゃんのことが可哀想で泣きそうなのだろうか、中国はそんなに熱い友情の国なのかと軽いカルチャーショックを感じつつ、「どうしたの?」問うと、『女の子が死んじゃってつらいんだって!どう声かければ良いんだろう?でも、女の子って誰だろうね?Aちゃんの妹とかかな?』と言い出しました。

私は一瞬考えてからすぐに合点がいき、『ああ!そういうことか!』と思わず声を上げて笑ってしまいました。それを見た彼女が驚いた様子で『何を笑ってるの?人が死んじゃったんだよ?!』と真剣な顔で言うので、笑いを抑えつつ、『女の子の日は生理の事だよ!生理痛が酷くて死んじゃいそうなぐらいつらいんだって!』と教えてあげました。すると彼女は驚きつつもホッとしたようで、『私そんなの外国人だから分からないよ!』と笑っていました。

彼女は実際にかなり頭が良く、普段はどんな日本の比喩的表現を使っても理解できる子だったので、日本語って難しいんだなと再確認しました。中国の友達いわく、日本語は色々な表現があり、日本語を喋れるようになってもまだまだ難しい表現があるとのことでした。普段何気なく使っていると分からないものですね。

中国にも日本にもある、奢り合いの文化

また、彼女を通して文化の違いを多く経験しました。ご飯を食べに行くと、今日は私が払うね!と奢ってくれることがありました。私も毎回は悪いので、奢りあっていたのですが、実はそれは中国の文化ではとてもポピュラーなことなのだそうです。話を聞くと、中国では、どんな人数でも1人がお金を払い、次の食事会には別の誰かが1人でお金を払うという文化があるようです。

日本でも奢りあいというのはありますから、少し似ているような気もしますが、中国の文化はまた一緒にご飯を食べに行きましょうねという意味合いが強く、日本は一歩引いて、申し訳ないから奢りかえすという意味合いが強く、中身を見ると全く違う文化だと分かります。その文化はすごくいいね!と褒めると『そうかな?私は日本の女の人は優しくて穏やかだからそれだけでも本当にいい文化だと思うけど!』と真剣に言われました。

あなたも素敵だから中国の女性は素敵だと思うというと『人によるけど中国の女の人は大体気が強くて思ったことを直ぐに口にするよ!私の友達の中国の子なんて、日本人と結婚して相手のお母さんの料理を食べてこんな犬のエサみたいな料理食べられない!と言って残したんだよ』と信じられないことを言いました。

『でもいい人なんだけどね。オブラートに包めないんだよね!日本の女の人はそんなこと言わないでしょう?本当に優しいよ!』との事です。そんな発言をしちゃうけどいい人ってどんな人なの?!と思いましたが、おそらく話を聞いても分からないので、『すごいね。日本人のお母さんは怒らないの?』と問いかけてみました。『怒っても言わないんじゃない?日本人は優しいから!』と言っていました。それは、日本人は優しいから怒らないのではなく、今後の生活を考えると気まずくなるのが嫌だから怒れないのではなかろうかと思いましたが、その点の文化は分かり合えないような気がしたのでそうか!と言っておきました。本当に優しいよね!と繰り返し言っていましたが、日本の事なかれ主義を実感しました。