高校時代のイギリス人ハーフの友達の思い出
27歳、家事手伝いの女です。高校の時の友達に、イギリスと日本のハーフでイギリス国籍の女の子がいました。彼女は、わけあって高校を2度中退しており、また高校に入り直してきたので16歳のわたしより3つほど年上、19歳の同級生でした。
今からお話しするエピソードは、高校に入学したばかりの頃の話です。下校間際に、学校の玄関付近にわたし、イギリス国籍の友達を含む友達数人で集まっていたら、イギリス国籍の友達が自分の好きな先輩を少し離れた所にいるのを見つけました。
｢わたし、あの人が好きなんだ｣と、言って指を差して教えてくれました。イギリス国籍の子が思いを寄せる先輩は、日本人で長身のイケメン。女子の先輩に囲まれていましたから、モテたのでしょう。わたしもかっこいいなと思いました。思春期の女の子だから、好きな人がいてもおかしくありません。
その子は、恋愛に積極的なのか好意を寄せる先輩との距離を縮めようとしたようで、わたしに先輩にアタックすると言ってきたのです。｢わたし、あの先輩にアタックしてくる！｣と言って先輩がいる方向にずんずんと向かって行きました。
憧れの先輩と仲良くなりたいというイギリス国籍の友達の気持ちはわかります。わたしは、大胆なことをするなあと驚いて彼女を見ていると、イギリス国籍の友達は、先輩に体当たりをして本当にアタックしたではありませんか。
突然の出来事に先輩はとても驚いた様子でした。その後、わざとらしく「ごめんなさ～い。」と謝ってまた何事もなくわたしたちの元に戻ってきました。｢アタックしてきたよ。｣と誇らしげに言っていたことが記憶に残っています。
字のごとく、体当たりの方・・
わたしは、驚いて開いた口がふさがりませんでしたよ。わたしが想像していたアタックと全く違うアタックをしたので呆気にとられてしまいました。
アタックってそのアタック！？話しかけて徐々に距離を縮めるとか、自分のことを覚えてもらうとかではないの！？日本人と外国人では恋愛に対するアプローチの仕方が違うの？と混乱もしました。
恋愛に奥手で、好きな人に話しかけるのでさえ勇気がいるわたしからすれば、彼女の行動はとても大胆だけど、面白いと思いました。「ちょっと、何なの今の？」とわたしが戸惑い気味に尋ねると、イギリス国籍の友達は、「え？アタックしてきたんだよ。」と、けろっとふつうに言っていたのが不思議でした。
イギリス国籍の友達は、天然なのかちょっと変わっていましたね。話したことがない人、しかも先輩に体当たりしてしまうなんてわたしには真似出来ないアプローチの仕方です。時々、高校時代の友達と集まるのですが、さきほどのイギリス国籍の友達が先輩に体当たりした話は必ず話題に上り、場を盛り上げる鉄板ネタになっています。
初対面の相手の頬にキスするなど外国人は、日本人よりスキンシップが激しいとは聞いたことがありましたが、こんなアプローチの仕方があるのかと、ただただ度肝を抜かれたのでした。
彼女曰く、日本の冷凍食品は世界レベル
話は変わりますが、イギリス国籍の友達は、イギリスで生まれ小学生の低学年までイギリスで暮らした後、一家で来日したそうです。そのため、イギリスと日本の文化の違いをまざまざと感じたのだとか。
イギリスよりも、日本のほうが美味しい食べ物が多いそうで、冷凍食品のハンバーグがお気に入りでした。ハンバーグは日本食ではないですが。お弁当に持ってきていてイギリスにはこんな美味しいものないと言っていました。
日本の冷凍食品は、日々技術が進化していますから冷めた状態で食べても味が落ちることなく美味しいものだったり、食感がよいものだったりと冷凍技術の高さを感じたのでしょう。
日本のお菓子も好きだったみたいで、鞄にお菓子を入れていてわけてくれました。優しい人も多いし、イギリスより日本のほうが好きだと言ってくれたことが嬉しかったですね。