やっぱり、国民的アイドルは凄い

クスッ、ほっこり、外国人あるある話

やっぱり、国民的アイドルは凄い

インド料理屋さんでのバイト時代

私は、現在29歳で専業主婦をしています。この話は、私が17歳の高校2年生の時に当時アルバイトをしていたインド料理レストランのオーナーであるインド人の話です。

このインド人オーナーはラメスと言う名前で、年齢は30代後半、見た目はthe・インド人と言った感じです。ラメスだけでなく他にもインド人や、ネパールから出稼ぎに来ていたシェフなどが居たのですが彼らはとにかく女性が大好き。

私は、かれらの宗教に関してはあまり知識が無いのですが、オーナーであるラメスは母国インドに3人の奥さんがいると言という一夫多妻の生活をしていたようです。だから日本でも、奥さんとまではいかなくても多くの彼女を持ちたいという考えは自然とあり、度々女子高生の私に「彼女を紹介してくれ」と言ってきました。

高校生からして、30代後半のインド人なんておっさんでしかなく絶対に無理!と毎回断っていました。けれど、ラメスはその当時、私がかつて会ったことのないレベルのポジティブな性格をしていて、私が拒めば拒むほど、私には多くの美人な友人がいる。と、よく分からない妄想にかられていたようで、諦めずに言い続けてきたのです。勿論、紹介なんてしませんが。

すると、照準が私に!

しかし、あまりに私が友人紹介を拒むのでラメスから「××(私の名前)は、彼氏いるの?」と突然質問してきたのです。当時私には、彼氏などいなかったのですが、あまりにオーナーであるのに雑な扱いをしていたラメスに、私には彼氏がいない。と、いうなんだかバカにされる様な情報を与えるのが嫌だったので、ばれるわけもないと思い「彼氏はいるよ」と、嘘も方便ではないですが、嘘をつきました。

すると、ラメスは「本当にいるの~信じられないよ」と、疑問を抱いていたので、私は小学生の頃から大好きな元SMAPの香取慎吾の写真を見せて「私の彼氏」と、ラメスに見せたのです。

内心、インド人相手には、好きなアイドルを自分の彼氏!と、言えるなんとも妄想の様な世界に、ちょっとドキドキしていると、ラメスが突然香取慎吾の写真を見て笑い出したのです。

彼氏は、アイドル

「どうして笑うの?私の彼氏がなんか問題あんの?」と、聞くとラメスは「彼氏なわけないじゃん」と。

「私レベルにこんな男前が付き合ってくれるわけないとか言いたいわけ!?」と喧嘩腰になったところ、ラメスが一言。

「この人、毎週月曜の笑っていいともに出てるアイドルじゃん~。名前忘れたけど」
私は、この言葉を耳にしたとき「恥ずかしい~!!!アイドルを自分の彼氏だと言い切っているイタイ自分がラメスにバレテしまったwww」と、いうテンションではなく

「名前は覚えられていないけど、インド人にまで存在を轟かせてる慎吾って、やっぱ凄い~♡きゃ~」と、香取慎吾を誇りに思っていた自分がいました。私は「うん。ごめん。この人彼氏じゃない。嘘ついたのはごめんね。でも、ラメス。幸せにしてくれてありがとう」と、彼に感謝すると、ラメスはなぜ自分が感謝されているのか分かっていませんでした。

インド人は、現実的ね・・

そして、この続きでインド人のラメスからは「どうして、日本人はアイドルを自分の彼氏だと言いたいのか分からない。付き合えるわけないのに」と正論を突き刺してきたのです。

「インド人男性は、綺麗な映画女優とかを自分の彼女だったらな~とか妄想しないの!?」と聞くと、「そんな低レベルな妄想はしないよ。映画女優とかを相手に、他の妄想はしているけど。へへへへ」と笑っていた、ラメスの顔は今でもはっきりと覚えています。

アイドルを自分の彼氏だと妄想する日本人を理解できない。と言っていましたが、結局はインド人だって妄想で幸せになっていることに変わりはないじゃん。しかも一夫多妻で、一途という感情がないインド人には、私の純粋な気持ちは分からないだろう。と、痛感しました。